フィンテース(FINTES)は1930年代にイタリア・ピエモンテ州ビエッラ県で創業したスーツ、アウター、ボトムス用ファブリックメーカーのブランド。カシミヤ及びキャメル製造業者協会のシーシーエムアイ(CCMI)に加盟している。フィンテースの名称はイタリア語で「生地の仕上げ」を意味する「finissagio tessuto」という言葉を略したもの。1973年から世界的に有名なイタリアの紡績会社であるフィラーティ・ドラゴ(FILATI DRAGO)の傘下となり、糸の紡績からファブリックのフィニッシュまでの工程を自社で一貫生産している。フィンテースは世界中から優れた原毛を輸入し、スーパー120〜210'sといった高繊度のウールを使用したファブリックを展開しており、その中でもスーパー210'sのウールを使用したファブリックは世界中で選び抜かれた40店のテーラーのみにしか供給していない。ナノテクノロジーを応用した抗UV、抗菌、防赤外線、対火、撥水素材の研究に力を注いでおり、ナノスケール(10億分の1m)の超極小分子である特殊撥水成分を繊維の中に染みこませることで自然な見た目と感触を損なわずに長時間の撥水、防泥効果を持たせ、かつスチームを用いたアイロン掛けを可能としたファブリックは高い評価を獲得している。フィンテースは最新鋭の機器を導入した品質検査のためのラボを工場内に併設することで品質基準を徹底している。フィンテースのファブリックはキートン(Kiton)、ベルベスト(Belvest)などが使用し、マーチャントのドラッパーズ(DRAPERS)のコレクションで展開されている。
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